あらたに事業を始めるには、商品やサービスを準備するための「お金」が必要です。
このお金を準備することを「資金調達」と言います。
では、どんな方法でお金を集めることができるのでしょうか?
資金調達の種類について、かんたんにまとめました。
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1. 自己資金(じこしきん)
◎ 一番基本で安心な方法
自分で貯めたお金を使って始める方法です。
資金調達の基本になります。
スモールビジネスを自己資金で始めるのが、一番リスクが低いです。
メリット:借金がないのでリスクが低い。自由に使える。
デメリット:限度がある。大きな事業には足りないことも。
2. 家族・友人からの支援
◎ 信頼関係があれば相談しやすい
親や友人からの援助や借り入れです。
ただし、人間関係が悪化することもありますので、個人的には、あまりオススメしません。
メリット:低金利または無利子の場合が多い。手続きが簡単。
デメリット:うまくいかなかったときに人間関係が悪化するリスクあり。
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3. 銀行や信用金庫からの融資
◎ 安定した方法。創業融資もある
金融機関からお金を借りる方法です。
日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」や、地元の信用金庫の「創業支援資金」などがあります。
私自身も創業支援融資を利用して開業しました。
メリット:比較的まとまった金額を借りられる。一般的に利率が低い。
デメリット:審査がある。事業計画書や実績・経験を求められる。
4. 補助金・助成金
◎ 国や自治体からもらえる「返さなくていいお金」
国や地方自治体が起業を支援する制度です。
小規模事業者持続化補助金、スタートアップ支援補助金などがあります。
メリット:返済不要。条件が合えば強力なサポートになる。
デメリット:申請がやや複雑。審査を受ける必要があるので、すぐに事業を始められない。事後報告などの義務あり。場合によっては返還することも。
5. クラウドファンディング
◎ ネットで支援者を集める新しい方法
インターネットで「こんな事業をやりたい!」と発信し、共感した人からお金を集める方法です。
CAMPFIRE、Makuake、READYFORなどがあります。
メリット:宣伝にもなる。ファンを作りながら資金を集められる。
デメリット:目標額に届かないと受け取れないケースもある。リターンの準備が必要。手数料が高い。
6. エンジェル投資家・ベンチャーキャピタル
◎ アイデアや成長性で投資を受ける
資金力のある個人投資家や、スタートアップ向けの投資会社が出資してくれる方法です。
投資家や投資会社は、投資した企業が上場することで、資金を回収します。
ただし、事業に独自性が求められ、ハードルはかなり高いです。
メリット:大きな金額を得られることもある。経営アドバイスももらえる。
デメリット:株式の一部を渡す場合が多く、自由に経営できなくなることも。
初心者におすすめの順番
自己資金で小さく始める
足りない分を創業融資や補助金で補う
事業が育ってきたらクラウドファンディングや投資家の検討
まとめ
資金調達方法 | メリット | デメリット | 向いている人 |
---|---|---|---|
自己資金 | 借金なし/自由に使える | 資金に限界がある | リスクを抑えて始めたい人 |
家族・友人からの支援 | 信頼関係ベース/柔軟な条件が多い | 人間関係に影響が出ることも | 小規模にスタートしたい人 |
銀行・公庫の融資 | 大きめの金額も可能/制度が整っている | 審査が必要/計画書など書類準備が大変 | しっかりした計画で挑みたい人 |
補助金・助成金 | 返さなくてよい/起業支援制度が豊富 | 申請や報告の手間がある/審査に時間がかかる | 補助を活用してコストを下げたい人 |
クラウドファンディング | 宣伝にもなる/ファンや支持者ができる | 成功しないと資金を得られない/リターン準備が必要 | 商品やサービスに魅力がある人 |
投資家・VC | 多額の資金も可能/経営支援が受けられる | 株式の一部を渡す/経営の自由度が下がることも | 急成長を目指すスタートアップ |
最後に|事業計画書はカギになる
どの資金調達方法でも大切なのは、
「なぜその事業をやりたいのか」
「なぜその事業がうまくいくのか」
を説明できることです。
簡単でもいいので、事業計画書(何を、誰に、どうやって売るか・収支の見通しなど)を作ると、信用も得られやすくなります。
当事務所では、開業前の事業計画書の相談などもスポット相談でお手伝いできます。
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